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火怨~北の燿星アテルイ [書籍]

読み終わりました
25日から読み始めたんだから...9日か
我ながら早かったな(^^;)

でもっ!
それだけオモシロイって事ですよ!!
まあ、面白いとはいえゲラゲラ大爆笑!ってものじゃないので
それなりに読み進めると、つら~~くおも~~くなる訳ですが
それでも!
先が知りたくなるのよー!
結果を知ってるだけに、余計に...ね

この話は、アテルイ側からの視点で描かれているので
朝廷側は分量的にも少ないんですが
人物像がしっかり確立されているので読みやすかったです
登場人物が多いと、のちのち
「ん?これ 誰だったっけ?何やってたっけ?」
なんて思う事が多いんですが(オノレの記憶力が悪いだけですが(^^;)
これはそう言う心配が無くて、だからズンズン先に読み進められたのかも?

でもって、これ重要!
田村麻呂の扱いがいい!
前に見た某芝居での田村麻呂が余りにもひどくて
怒り収まり難し!とず~~っと思っていた所にこれです
やっと納得出来る田村麻呂像に書き直されました
やっぱ、人間的にも田村麻呂と阿弖流為は対等じゃなきゃダメだ!
かっこよく描けって言ってる訳じゃないですよ?
その点、新感線のアテルイは良く出来てたなぁと改めて思います
読み終わったあと、DVD見ちゃいました

先にこの本を読んでいたお友達から
「これ、キャラが立ってるから色々面白いよ」
と言われ...うん 確かに!!!
で、初めのうちはキャスティングなんてしながら読んでいたんですが
(勿論、田村麻呂は今さんでアテルイはソメ様だ わははは)
途中から、そんな邪念が入り込む隙間は全く無くなりました
本の中で戦が繰り広げられてますが、読んでる私も戦ってました
(駅に着くとドッと疲れが襲ってくるのには閉口しました)
熱いんですよ
1人1人の思いがメチャクチャ熱いですよ
想いが伝わってる(とジブンでは思ってます)から
合戦のシーンを読んでると、つい自分も戦ったかのような錯覚に陥り
結果 疲れる...へとへと(^^;)

あ、それと何が嬉しいって
色恋が必要最小限以下(え?)に押さえられているのも良かったです
いりません そんなもん
ま、要するに女は滅多に出てこない訳です
有り難いです
出てきても、とても男らしい女の人なのでOKです

肝心の感想は?
これ、一言じゃ言えませんって!(^^;)
双方言い分があって、どちらも正しい
いや、よく見たら違うだろって思う言い分だって
そちら側の立場に立ってみたら正しい訳で
平行線って悲しいなあ 
かといって、交差すればいいのか?って言われると
それは...そうとも言えないよね ...と
交差した所で、そこから先はどちらかが途切れて続かなくなる訳だし
しかも、これは1200年前だけの話じゃないよね?
それも、日本だけの話じゃないよね?
それを思うとねぇ
その時代、場所によって「正義の定義」なんてコロコロ変わるものだけど
なんか、それよりもっと奥底の信義というかなあ 
そう言うものを考えないとイケナイんだろうな と思ってしまいました
当たり前の事だ、と頭では分かっていても
実行するとなると.....かなり困難な事じゃないですか?
諭吉センセイも言ってましたよ
「天は人の上に人を作らず...」って
これ、本当に実行出来たら凄い事だと思いますが
..本当に実行出来たら、と但し書きを付けるのが悲しいですな

取りあえず
この本、超オススメです!
完全版でドラマにしてくれてもOKかも
...配役にもよりますけど(^^;)
う~ん でも、それを考えたら実写化は止めた方がいいか
自分のイメージを大事にしておきます

あ!そうそう
最後は絶対、電車の中とかで読んじゃダメですよ(^_^)v
まあ、貸切状態の車内とかならいいかもしれません

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