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2冊目読み終わり [書籍]

世界地図から消えた国
 ~東ドイツへのレクイエム
         斎藤瑛子 著

これは、一冊目と違い日本人が書いた本です
ただ、東ドイツに30年住んでいた「当事者」の書いた本なので
それなりにリアリティはありました
が...
東ドイツ人と結婚しても、東ドイツで働き生活していても
所詮日本人(と言うか、外国人)なんです
東ドイツ国民として扱われなかったみたいです
それは決して迫害されていた訳じゃなく
むしろ逆に「特権階級」に近い感じ、とでも言うんでしょうか
なので、やっぱり東ドイツ国民とは感じている事に温度差があるわけです
そりゃそうですよね
国民には決して与えられない沢山のモノを
日本人(外国人)ってだけで享受出来る立場にあれば
そりゃあ考え方や感じ方も違って当然です
いい方悪いけど、上から見てる人と末端で上を見てる人じゃ
そりゃあ見える世界も違うでしょうね...

これが読み終わった時の感想でした
色々苦労もあったのは分かるんですけど
一冊目に読んだ内容と比較すると
正直なところ、シラケ気味というか何というか....
ま、そんだけ優遇されていたら、そりゃあ
「東ドイツは良かったわ」って言えるよね~
って感じですかね(^^;)

元々、社会主義万歳!な考えの方らしいので
根本から私とは価値観が違う訳だし
まあ、その辺は仕方ないにしても....

でも、そう言う「国民とはちょっと違った立場」から見た
東ドイツという国の感想は面白いと思いました
立つ位置が変わると、景色も変わるんですねぇ

それはそうと
壁って1961年から1989年で28年間存在していたんですよね
大元の東ドイツは1949年から1990年の41年間存在していて
で、壁が崩壊してからもう20年
国が存在していた期間の半分が過ぎちゃった訳です
時が経つのって早いなぁ
壁があった頃の20年と、無くなってからの20年って
絶対同じ長さじゃない!って思える今日この頃です
いえ 同じ長さなんですけどね
感じ方が、って意味で経過した長さが違うように感じます
それにしても、東ドイツがあったのってたった41年だったんですねえ
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